防災・BCP(事業継続計画)に必要な電源

途絶えてはいけない「灯り」と「情報」

過去の災害において病院や学校の屋上、あるいはグラウンドや道路に描かれた「S・O・S」の文字映像を、私たちは多く記憶しています。これは、救援手段が断たれた状態、すなわち、あらゆるバックアップ電源を駆使しながらも、残念ながら「電源を喪失してしまった」結果なのです。

最小限の「途絶えない照明(=灯り)」と、最低限、双方向通信ができる「通信環境(=情報)」が必要条件であり、防災電源には、この2つの電源を担保することが必須条件とされています。


 

誰にもわからない「停電時間」と「防災電源設計」

一瞬でも、一ヶ月でも、電気が途絶えれば、すなわちそれが【停電】です。しかしながら「いつ復帰するのか?」の問いに答える人は誰もいません。「数分で戻るだろう」「3日分の燃料があれば大丈夫だろう」「救援物資が来るに違いない」といった曖昧な解釈は、防災計画やBCP(事業継続計画)ではまったく意味を成しません。

陸路が封鎖されるような甚大な広域災害ともなれば、長時間の停電は必至です。 電力エネルギー”ゼロ”であっては、危機管理システムはもちろん、復旧作業は困難を極めます。エネルギーを担保し電源が復旧するまでの「時間との戦い」をいかに克服するか?が、BCPにおいては重要な課題とされています。

この復電を待たずに電源を喪失したシステム、事業、サービスは、多大な経済的損失をもたらします。また、人命に関わる社会インフラの停止は、信用の失墜、または、社会的責任までをも問われる重大なリスクが懸念されます。
したがって、強靭なBCP(事業継続計画)には、強い【防災電源設計】が必要とされているのです。


理想的なバックアップ電源とは?


理想的なバックアップ電源は、以下の条件が求められます。

① あらゆる停電(停電、瞬停・瞬低など)に対応し、復旧まで高確率で独立電源供給できること
② 利用時に配線が不要で、技術者や担当者が不在でも可動できること  
③ 一極集中型ではなく、できうる限り小型で分散設置で利用できること
④ 外部燃料や外部エネルギーに依存することなく発電・蓄電・整流・給電ができる回路を併せ持つこと
⑤ 自家発電機やUPS・蓄電池との「電源リレー(相互連携)」が可能であること

 

上記の条件を満たし、長時間の連続給電をクリアするには、従来の非常用電源を並列に並べるだけでは不可能です。
複数の電源系統を分散配備、あるいはエネルギーを共有したり連携したりするなどの独立回路を設計し、現場レベルで実行可能なエビデンスを用意する必要があります。


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